ドクターズコスメを通販で買う前に知っておきたい情報と注意点

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ドクターズコスメを通販で購入する前に:ドクターズコスメの見分け方

コスメを選ぶ際、研究・開発にあたり医師が関わっている「ドクターズコスメ」が気になっている方も多いでしょう。しかしその一方で、ドクターズコスメは種類が多く、どれが自分に合っている良い製品なのか迷ってしまうものです。今回はドクターズコスメに興味があるけれど、本当に優秀な製品がどれなのかわからない……という方に向けて優秀な製品の見分け方やコツをご紹介します。

ドクターズコスメ(メディカルコスメ)は、医療機関や皮膚の専門家または医師が研究・開発に携わっている製品のことを言います。しかし、その研究・開発にどれほど関与しているのかといった、明確な基準がありません。もっと根本的な話をすると、ドクターズコスメには定義がなく、化粧品メーカーが自由に使うことのできる表現です。そのため、化粧品メーカーや製品によっては、専門家がほとんど携わっていないのに「ドクターズコスメ」と表記しているケースもあるので、注意が必要です。購入にあたっては、キャッチコピーだけを見て判断するのではなく、実際にどのように医師が関与しているのかを自身で調べる必要があるでしょう。また、ここで忘れてはいけないのが、医療機関や医師が関わっているからといって、必ずしも効果が約束されている製品ではないということです。処方箋のある医薬品とは異なり、あくまで化粧品ということを忘れないようにしましょう。

肌が弱い人が合わない化粧品を使うと

化粧品によっては使ってすぐに肌がピリピリとしたり、荒れてしまったりということもあるでしょう。この「化粧品が肌に合わないからトラブルが起こった」と言っても、もっと詳しい原因としては3パターンあります。まず1つ目は「一次刺激性接触皮膚炎」と呼ばれるもので、角層のバリア機能が何らかの理由で低下している方に起こるものです。肌のバリア機能が低下していますから、化粧品を使うことで、かゆみやヒリヒリとした感覚を覚えるでしょう。また女性であれば、月経前に肌がいつもより敏感になっており、違和感を覚えることもあります。一次刺激性接触皮膚炎の場合、ずっとその化粧品が合わないというわけではなく、体調や季節に応じて使用できるタイミングと使用できないタイミングがあるのが特徴です。2つ目は「アレルギー性接触皮膚炎」で、化粧品の成分に反応してトラブルを起こすケースです。体の免疫システムが異物だと判断したことでアレルギーが起こり、肌トラブルへと発展するでしょう。こちらは今までは問題なく使用できていたのに、ある日突然発症するケースもあるので注意が必要です。そして最後の3つ目は「ターンオーバーの乱れ」です。肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルが乱れ、その結果として肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に過剰に反応してしまうことが原因だと考えられています。こうした症状は、肌が弱い人ほど発生しやすいので注意しましょう。

信頼できるドクターズコスメは安全?

肌が弱い方にとってはドクターズコスメも、強力な成分が入っているのではないか?と不安を感じてしまうかもしれません。しかし、ドクターズコスメに関しては、皮膚の専門家たちが研究・開発に携わっています。全体的に保存料や防腐剤などを使わず、肌に負担がかかりやすい成分を極力減らしている傾向があります。そのため低刺激になっており、敏感肌の方でも問題なく使用できる製品が多くなっているでしょう。だからといって、必ずしもアレルギーや肌トラブルが出ないというわけではありません。肌の状態は人によって異なり、何が原因となって症状が起きるのかははっきりしないことも多いためです。気になっているドクターズコスメが自分の肌に合っているのか知りたい場合は、購入前にパッチテストを受けることをオススメします。皮膚科で購入できるドクターズコスメであれば、使用するにあたって不安な点を医師に直接相談することもできるでしょう。

信頼できるドクターズコスメの探し方1:医療機関で販売しているもの

最も信頼できるドクターズコスメを手に入れたいのであれば、医療機関で取り扱っている製品を直接購入するのがおすすめです。医療機関で取り扱っているものはそのクリニックに勤務している医師が認めているコスメですから、信頼性が高いと言えるでしょう。また、できれば通販ではなく、実際にクリニックで購入することをおすすめします。通販もクリニックの公式ホームページであれば問題ありませんが、インターネットオークションといった個人売買のケースは適切な保管がされていないケースもあるためです。

信頼できるドクターズコスメの探し方2:診察を受けてから購入する

医療機関で取り扱っているドクターズコスメを選ぶのならば、実際に購入する前に診察を受けることをおすすめします。先ほどもお話しした通り、評判の良いドクターズコスメであっても、必ずしも肌に合うとは限りません。肌のエキスパートである医師が診断をし、そこからすすめてくれた製品を使用することで、より効果を実感できそうです。一度クリニックで購入をしたのであれば、その後は通販を利用するのも良いでしょう。

信頼できるドクターズコスメの探し方番外編:肌質にあったものを探す

気になっているドクターズコスメを取り扱っているクリニックが近くになかったり、そもそも美容皮膚科が近所にない場合は、自分で肌質を確認してください。そして、自分の肌質に適したドクターズコスメを通販で探す……という手もあります。また、最近ではオンラインでカウンセリングを実施しているクリニックも増えています。遠方であっても自身の肌質を説明すれば、医師からアドバイスを受けることができるので便利です。

それぞれの肌質を紹介

先ほど自分で肌質をチェックするという話をしました。肌質は大きく分けると4つのタイプに分かれますので、それぞれ特徴から、自分はどれに当てはまるのかチェックしてみてください。

【①乾燥肌】
乾燥肌は水分量が不足しているタイプです。実際に肌がカサカサしているといった方だけでなく、洗顔をしたあとに妙につっぱる感じがする方も、乾燥肌タイプかもしれません。分が不足すると、肌の柔軟性が弱まります。それにより、皮膚の表面が硬くなりますから、かさつきや炎症などのトラブルが起こりやすくなるでしょう。乾燥肌の原因は年を重ねたことや性別、生活サイクルの乱れ、日焼けなどが考えられます。その他にも洗顔のしすぎといった間違ったスキンケアで、乾燥肌になってしまうケースもあるようです。

【②油性肌(オイリー肌)】
油性肌は肌の皮脂量が多いタイプおります。汗をかいたわけでもないのにベタベタしていたり、テカテカとした脂がつくようであれば、油性肌である可能性が高いでしょう。また、耳垢が湿っている人も油性肌である可能性が高いようです。野生肌の方は皮脂で毛穴が詰まりやすく、ニキビができやすいのも特徴でしょう。油性肌の原因としては脂、質の多い食生活や生活習慣により、ホルモンバランスが乱れていると言ったことが考えられます。その他にもストレスや睡眠不足といった問題が複雑に絡み合い、肌のバランスが乱れている状態だとも言えそうです。

【③混合肌】
混合肌は、先ほどの乾燥肌と油性肌のどちらの性質も持ち合わせた肌タイプのことを言います。部分的に肌質が変わり、それぞれに異なったケアが必要になるでしょう。例えば頬は乾燥してカサカサしているのに、皮脂が出やすいTゾーンはテカテカになってしまうといったケースもあります。混合肌は自分でも気づきにくいため、Tゾーンに頻繁にニキビができるので、全体的に油性肌対策のスキンケアをしていた……という方もいるようです。混合肌になる原因としては精神的なストレスや食生活の乱れ、さらに季節の変わり目の気温や湿度の変化などが考えられます。

【④敏感肌】
敏感肌は一般の方と比べて、肌が刺激を感じやすいタイプのことを言います。一般的な化粧品を使っても肌がピリピリしたり、赤みが生じたりといった方は敏感肌に当てはまるでしょう。敏感肌になる原因はまだよくわかっていません。一つの原因として、精神的なストレスや食生活の乱れから、敏感肌になってしまうこともあるようです。またストレスだけでなく、季節や体調によっても肌のバリア機能が低下し、敏感肌の状態が悪化することもあります。敏感肌の方はできるだけ刺激の弱い、マイルドな製品を選ぶようにしましょう。

まとめ

ドクターズコスメは医師が研究・開発に携わった製品を指しますが、明確な定義はありません。そのため、自分で製品の情報や口コミをチェックする必要があります。また、ドクターズコスメを購入するときは、できるだけクリニックの窓口に行き、診断を受けることがおすすめです。近場に取り扱っているクリニックがない場合は、オンラインで診察を受けられることもあるので、ぜひ活用してください。